プログラミング教材の一つである、進研ゼミ・チャレンジプログラミング教材の内容について実際に使用してレビューしています!
プログラミング教育とは、手順を踏んで考え問題をクリアしていくというもの。一言でいえば、【プログラミング的思考】を育てようということです。
また、2020年度から始まる小学校での必修化を受けて、プログラミングを学ぶ環境も変わりつつあります。
これまでの通学形式だけでなく、オンラインスクールや家庭学習の教材というように選択肢も増え、子どもに合ったものがチョイスできるように。
しかし、選択肢が増えても、口コミなどの情報が少ないことも。
2018年度から始まった進研ゼミのプログラミング教材も、その1つではないでしょうか。
そこで、チャレンジのプログラミング教材の内容や実際に使ってみた感想を、小学生の母親と現役プログラマーの2つの目線で徹底レビューします。
もちろん、すでにチャレンジを受講中の方なら、最後まで読んでいただくと、プログラミング教材の重要性を再確認できるはずですよ。
チャレンジのプログラミング教材のメリットとは?
チャレンジは、「自分のペースで」「勉強する習慣が身につく」と人気の通信教育の1つ。
そのメリットや、私が試してみていいなと感じた点は以下の通り。
・主要4教科と一緒に学べる。
・しかも追加料金ゼロ!
・感覚的に操作できるから、「考える」ことに集中できる!
・ブロック・プログラミングも体験できる
・プログラミングをプラスした学習教材も!
このようにいろいろありますが、その中でも特に気になる教材について詳しく紹介します。
電気迷路エンジニア
理科とプログラミングを結び付けた教材で、ロビィとチビィというキャラクターと一緒にゴールを目指します。
ここでは、ゴールまでに必要なロボットの動きを考えるところから始まり、「回る」「進む」などの動きが書かれたパーツを組み合わせ、そしてその動きをチェックします。
実はこの流れが、プログラミング的思考そのもの。
それぞれのミッションをクリアすることで、自然に経験できます。
さらに、電気迷路プログラミングでは、一緒に理科の勉強もできます。
プログラミングワールド
プログラミングワールドも、「ブロック・プログラミング」を体験できる教材です。
多くのプログラミングスクールで使われている教育用のプログラミング・ソフト「Scartch(スクラッチ)」と似ていますが、使えるパーツを厳選したシンプルな構成です。
そして、各ステージ(テーマ)の中で、
2.穴埋め問題を解きながら、動きを理解する
3.演習問題では、自分で動きを考える
といった3ステップを1つずつ進めていきます。
「進む」「ジャンプ」「方向転換」などの基本動作はもちろん、「繰り返し(LOOP)」「もし~だったら〇〇となるといった条件文(IF)」といった具合に、実際のプログラミングでも欠かせない、動きをコントロールする「制御」についてもマスターできますよ。
しかも、チャレンジの場合はパーツが限られ、そして操作方法も簡単なので、考えることに集中できるのです。
そして、最終ステージでは、これらの知識を組み合わせて、少し複雑なプログラミングにも挑戦していきます。
星の数で評価
「電気迷路エンジニア」「プログラミングワールド」どちらも、できたプログラムの判定は、星で判定されます。
それはプログラミングにはいろんな答えがあるからです。
プログラミングワールドの場合、星が1~2個なら評価と共にワンポイントアドバイスもありますよ。
自分が作ったプログラムもゴールまでちゃんとたどり着いて、間違えではない。
でも、
「もっと簡単にするにはどうする?」
「この方法ではどうなるのかな?」
というように、あれこれ考えるキッカケやヒントになります。
失敗しても何度でもチャレンジできるようになっているので、試行錯誤して考えるのにピッタリなんですよ。
ちなみに、我が子の場合「プログラミングワールド」の最終ステージは結構難しいかったとのこと。
最初の判定は星2つでした。「繰り返し文を使ってみよう」というアドバイスを参考に、何度もやり直してなんとか星3つのプログラムを完成させていました。
ちょっと時間はかかりましたが、最初のものとは全く違ったプログラムができていたので、「ここまでできるんだね」と感心したほどです。
また10月には「ゲーム・プログラミング」も追加される予定。
私も娘もどんな教材が届くのか、今からワクワクしています。
チャレンジのプログラミングのデメリットとは?対象学年が限定されてる事とボリューム
チャレンジのプログラミング教材でいまいちなところ、もっとこうだったらいいのにな・・・と感じることが2つあります。
小学3年生以下はプログラミング教材がない
「思考力」といった総合力を付けるための教材は小学1年生からあります。
けれども、今回紹介した「電気迷路エンジニア」や「プログラミングワールド」のようなブロック・プログラミングができる教材は、小学4年生~6年生限定の教材なのです。
もう少しボリュームがあれば言うことなし!
今年度から対応が始まったプログラミング教材は年に4回の配信。
教材の工夫は感じられますが、コンテンツ数が限られているので、全体なボリュームは多くはありません。
もっとボリュームを増やしてほしい!と教材アンケートにもしっかり書きましたよ。
今後、もっとボリューム面でも充実することを期待しています。
チャレンジのプログラミング教材!おススメな人とそうでない人の違いとは?
チャレンジの2つのプログラミング教材を紹介しました。
その中で共通して言えることは、
・初めてでもにわかりやすい
・ゲーム感覚で楽しめる教材
ということなんです。
しかも、チャレンジタッチならパソコンのようなマウス操作なども必要ないので、できない理由が見つからないほど。
実際、私もこっそり教材を試してみたところ、プログラミングの基礎を学びながら、全ての基本となる「考えるチカラ」をスキルアップさせたい!と考えている方におススメできると感じました。
逆に、おススメしない人は、
・ゲームを自分で作ってみたい!
・ロボットを組み立て自分で動かしてみたい!
と、プログラミングでやりたいことがある場合。
きっと、チャレンジの教材だけではすぐに物足りなさを感じてしまうはず。
もちろん、チャレンジを受講中なら基本知識として損はないと思います。
ただ、こういった場合は、より本格的なプログラムスクールの出番なのかなと感じます。
さいごに
プログラミング的思考の順序立てて考える力や解決していく力は、どんな仕事でも求められるスキルです。
だから、今は関心がなくても、体験しならが少しずつ興味を持ってほしいところですよね。
前述のとおり、すでにプログラミングでやりたいことがイメージできているなら、プログラミングスクールなどの方法がいいかもしれません。
ちなみに、我が家の場合は、プログラミングはおもしろいとは思っているけど、スクールに通うほどでもないのが実情。
だから、プログラミング的思考の中でも「考える」「何度も繰り返す」部分を重視したチャレンジをこのまま使っていきたいと思います。