最近よく目にする「考える力や思考力」という言葉。
プログラミング・英語学習といった新しい学びとともに、自分で考える・伝える力がより求められるようになってきました。
でも、
「考える力や表現力って実際どうやったらいいの?」
「特別なことが必要なの?」
なんて思った保護者は、私だけじゃないはず。
そんな時に、わかりやすく書かれた「こども・小学生新聞」は最適な教材とも。
これまでは、幅広い知識を必要とする中学受験対策に!といわれることが多かったのですが、知識だけでなく、新聞そのものが論理的な思考を養う教材として、再び注目を浴びています。
そこで今回は、小学生にぴったりな「子ども向け新聞」について紹介します。
小学生(こども)新聞ってなに?どんな効果があるの?
小学生にぴったりな「子ども向け新聞」について、
・お試し購読の期間や購読料はいくらなのか
・デジタル版の有無、小学生(こども)新聞だけでも購読できるの?
といった購読に関する疑問や、我が家で実際に購読している新聞を例に活用の仕方などを、いろいろ紹介していきます。
子供新聞は受験対策のため?知識の種まきにも!
小学生(こども)新聞とは、一般紙も発行している大手新聞社から発行されている「子ども向け」の新聞です。
どこの新聞社でも、ひらがな付きのため、小学校低学年から読めるようになっています。
また、頭に入りやすいように、イラスト、時には漫画なども取り入れながら、1つひとつ掘り下げて取り扱っています。
テレビで流れるニュースや大人向けの新聞とは違い、キーワードから1つひとつ解説しているので、じっくり立ち止まって理解することができます。
取り上げる内容も、国内外のニュースやスポーツだけでなく、身の回りのことや図鑑のようにじっくり掘り下げたものも多く、幅広い内容となっています。
このため、単にわかりやすいだけでなく、学年に関係なく知識としておさえておきたい「知の種まき」にもなります。
幼児から小学校高学年まで対応
新聞を読み続けていると、習っていない漢字も読めるようになるだけでなく、文章の構成・グラフ・地図・要点を読み取る力といった、いろんな力が身につくといわれることも。
このため、新聞を読むことで「読解力」や「考えて伝える力」へつながるとも言われています。
実際、中学受験のために「小学生(こども)新聞」を購読しているご家庭もすくなくありません。
もちろん、受験には関係なくても、先述したように、学校教育・社会が求める学力というものが変わってきています。
すでに、小学生のお子さんがいるご家庭では目にしているかと思いますが、学校のテストでも確実に記述問題や、自分の考えを書くところ欄が多くなっています。
そして、今後はもっと教科の枠を超えた複合問題はますます増えていくことになるでしょう。
とはいっても、こういった問題は、テクニックや暗記しただけ答えられるようなものとは違い、日々の積み重ねが必要で時間がかかるものです。
もちろん、勉強・学力といった視点だけではなく、もっと世界のことを知ってほしい、何か興味を持つヒントや、幅広い知識のためにと考えている方にもおすすめです。
では、そんな「読解力」や「考えて伝える力」の環境づくりができる子供向け新聞について詳しく紹介していきます。
子供新聞はこの毎日・朝日・読売の3社
子ども向け新聞は、大手新聞社が手掛け発行しているものの、発行日(毎日か週1)とサイズ(全国紙サイズかタブロイドサイズ)といった大きな違いがあります。
それに、新聞ごとに細かな特徴がありますので、その内容を紹介します。
なお、おためし購読日数や価格・コンテンツなどの情報は2018年11月現在のものとなります。
毎日小学生新聞 | 朝日小学生新聞 | 読売KODOMO新聞 | |
公式サイト | https://mainichi.jp/maisho/ | https://www.asagaku.com/shimen.html | https://www.434381.jp/kodomo/ |
おためし購読 | 7日分 | 3日分 | 1回分 |
紙面の大きさ | タブロイドサイズ | 全国紙と同じ | タブロイドサイズ |
発行日と
ページ数 |
毎日
・8ページ ・12ページ (土曜日のみ) |
毎日
8ページ |
毎週木曜日
20ページ |
紙面 | 〇 | 〇 | 〇 |
デジタル版 | 〇 | ▲(注1) | なし |
1カ月購読料
(税込) |
1580円 | 1769円 | 500円 |
支払い方法 | クレジット
集金 口座振替 |
クレジット
集金 |
クレジット
集金 口座振替 |
単体購読 | 〇 | 〇 | 〇 |
その他 | 期間限定の購読セットあり。
一般紙とのセット割引あり。(注2) |
- | - |
注1:海外在中者のみ。
注2:セット割引の適用には一定の条件があります。
毎日子供新聞の特徴!
- テレビでおなじみの池上さんの解説あり!
- やわらかいタッチのイラスト!
- 紙面づくりに参加できる「特派員」としてのチャンスも!
- 時期限定の購読セットや割引制度、デジタル版もあり!
- 新聞と漢字を組み合わせたアプリ「毎小ニュースで漢字マスター」(月額650円)も!
朝日子ども新聞の特徴
- 新聞らしい紙面構成と豊富なコンテンツ
- 作文に効果的な天声こども語(コラム)も週に2回!
- 中学受験を意識した内容も日替わりで学べる!
- 人気コラムや親子で楽しめる内容も!
読売こども新聞のここがおすすめポイント!
- オールカラーのビジュアル重視だから、初めてでも読みやすい!
- 日本から世界のニュース、経済スポーツと幅広い内容
- 大手学習塾・四谷大塚の受験コーナーもあり!
- 週1なので気軽に始められる!
いずれの新聞社でも、子ども向け新聞のみの購読ができます。
なお、毎日新聞には一般紙面との購読割、長期休みの期間限定での購読セットもあります。
毎日新聞が届くとなると、本当にきちんと新聞を読めるだろうか・・・という不安が出てきます。
でも、毎日発行される子ども向け新聞なら一日あたり8ページほどです。
朝日の場合は、紙面が大きいのですが、一面広告も多く活字だらけという印象はありませんでした。
実際に我が家でも試読してみましたが、10~15分ほどで読み終わりましたよ。
ちなみに、試読した後に連絡があったのは毎日新聞のみで、ほかの新聞社からはありませんでした。
購読を申し込みする場合は、
- 再度公式サイトで申し込む
- 最寄りの販売店に連絡する
どちらかの方法となります。
私の場合は、最寄りの販売店を調べるほうが大変だったので、公式サイトから申し込みました。
ただ、支払い方法をクレジットカードにしたので、後日申込用紙を記入したり、処理されるまでの期間(2カ月ほど)は集金で対応しました。
我が家はカラーが豊富で手頃な「読売KODOMO新聞」です
「読売KODOMO新聞」は、カラーページでイラストなども多く子どもの興味を引き付けやすい内容と、500円(税込み)と手頃な価格も人気の秘密です。
我が家でも1年以上購読していますが、配達される木曜日は、さっと全体の記事に目を通して、1週間かけてじっくり読んでいくようなスタイルで落ち着いています。
そんな現状のレビューを子どもと親の目線から紹介します。
読売KODOMO新聞の感想【子ども編】
・47国自慢やいろんなお仕事を紹介するコーナーが好き!
・英語や(四谷大塚の)国語コーナーなどすごくわかりやすい!
・お仕事紹介コーナーや4コマ漫画や占いが楽しみ!
読売KODOMO新聞の感想【大人編】
・大人が説明に困る時事問題の説明がすごくわかりやすい!
・図鑑的な要素もあり子どもだけでなく大人も夢中に!
・実は、私もこっそり読んでいます!
特に、学校の授業内容とリンクしている都道府県・お国自慢のコーナーや英語は、積極的に読んでいるようです。
また、イラストをうまく使った解説は、子どもだけでなく大人にもおすすめですよ。
毎月1回「ワクワクWORK(ワーク)」というコーナーがあり、子どもたちの知りたい職業・お仕事の紹介や、Q&Aコーナーがあります。身近な職業から、まだ知らない職業の紹介もあり、親子で楽しみにしているコーナーの1つです。
全てのコンテンツについて、ここではすべて書ききれませんが、一見難しそうな政治経済から身近なことまで、興味を持って読めるので飽きることはありませんよ。
子ども新聞の活用法|成長とともに変化しています
我が家では、どの子ども向け新聞にするかは、本人が決めました。
学習としても生かせる「子ども向けの新聞の活用法」としては、まだまだですが、使い方も子供の成長とあわせ少しずつ変わってきています。
購読してすぐ|親子で一緒に!
はじめのころは、手に取りやすい場所に置き、まずは子どもが好きなページを読むようにしました。
また、読む習慣そのものができていないので、表紙や特集ページは一緒に読んだり、「どんなこと書いてあった?」といった声を聞いてから読み始めることもありました。
下の子(年長)も自然と新聞をながめ始めました。
「なるほど調査隊」といったビジュアルが多めのコーナーが大好きで、写真を見ながらいろんなことを話すきっかけにもなっています。
少し読む習慣がつく|自分から新聞の内容を話してくるように
きっかけは4コマ漫画や占いといった部分ですが、新聞が届く木曜の朝はいつもより少し早めに起きて、ひととおり新聞を読んでから登校するようになりました。
自分で読むようになってから、朝食時には自分なりの視点で「おすすめ記事」や「読んでびっくりしたこと」など、話題にあがることが増えました。
そんなときに、ちょっぴりやる気を引き出す「お母さんそれ知らないよ!それってどういうこと?」と聞き返すのが私の役割(笑)でした!
また、学校(学習)とのつながりも見え始め、旅行で訪れた場所で「これ新聞にあったね!」ということも。自然な知識の広がりとつながりを、親としても感じることが最近は増えました。
記事をスクラップし始める|夏休みの自由研究にも!
自分の気に入った記事を、抜き取っておくようになりました。
まとめたり、その内容にコメント・・・というところまで行ってませんが、学校の宿題とかにぴっぱり出して、調べものとして利用していることもあります。
また、夏休み前には、自由研究の特集記事が多くなります。
これらを抜き出しておき、自由研究のアイディアや、まとめ方・見せ方の参考として活用しています。
自由研究以外にも、紙面をみながら「ロックキャンディー」なども実際に作っていましたよ。
これから|学習ツールとしての使い方へ挑戦!
最近は、もう少し踏み込んだ新聞の活用法に挑戦中です。
記事の内容などをスクラップしたり、自分の気になった内容をメモするのをはじめました。
本来は、もっと早い時期からこういった新聞の使い方も初めてもよかったのですが、我が家はまだまだ始まったばかりです。
小学生(こども)新聞用のスクラップノートも販売されていますが、我が家では普通ノートで始めました。
また、これからは今まで見て見ぬふりをしてきた受験問題のページにも取り組んで見ようと思っています。
まぁ「受験問題」と書いていると、それだけで「難しそう」「自分には関係なさそう」と思ってしまうので、そこは力を入れすぎず大人がうまくリードしながら・・・。
なお、今は「読売KODOMO新聞」を購読している我が家ですが、学年があがり今の新聞に本人が物足りなさを感じたら、その時にまた子どもと一緒に新聞を選びなおせばいいかなと考えていますよ。
こども新聞のまとめ
こども新聞は、いろいろな使い方ができて、いろんなジャンルの知識の種まきにはぴったりだと思います。
我が家でも、購読してからテレビで流れてくるニュースも聞くようになりましたし、新聞で確認するということが多くなりました。
でも、子ども向け新聞は、中学受験の定番教材として定評がある一方で、すぐに学力・点数に結び付けたいと考える方にはおすすめできません。
何かの興味のきっかけや、ちょっと先の学力になれば・・・という方には購読をおすすめします。子どものほうも、自分では勉強しているつもりがなくて、どんどん知識を吸収できるアイテムになるはずです。
だから、「我が家でもちょっと読んでみようかな?」と思ったら、まずは試読からパラパラと親子で読んでみましょう!