- 思考力
- 表現力
- 判断力
- 情報処理力
- 解決力
最近、こうした「〇〇力」というキーワードってよく見聞きするようになりましたよね。
でも、
- 具体的に何をしたらよいのか
- どんな教材を選べばいいのか
という方も多いと思います。かくいう私も、子供の教材選びは悩みがつきません。
そうした中で、我が家では「チャレンジタッチ」に、同じ進研ゼミの「考える力・プラス講座」を受講することにしました。
「考える力・プラス講座」は、公立中高一貫校受検対策向けといわれることもありますが、受検予定がなくてもメリットが多く使える教材だったのです。
最近では「学校の勉強のほかに何かしてる?」と小学校の親同士でも話題になることも。
そこでこの記事では、「考える力・プラス講座」(中高一貫校受検向け)を1年半ほど受講した私が、
- 考える力・プラス講座の教材の内容やレベルって?
- 親とのかかわり方は?
- 教材の効果や学力の変化は?
といった部分を中心に、1つの体験談としてまとめて紹介していこうと思います。
※この記事の内容は2020年3月現在の情報です。
※記事内の金額は、消費税10%・税込みで記載しています。
考える力・プラス講座って何を学ぶの?どんな教材なの?
出典:進研ゼミ(https://www.benesse.co.jp/)
進研ゼミの小学生講座には、チャレンジのほか、基礎から応用までに対応した教材があります。
例えば、
- 外国人講師とのオンライン英会話
- 基礎力アップのための漢字計算ドリル
- 挑戦シリーズ!国語算数発展ワーク(小学1~4年生)
- 国語算数ハイレベルテキスト(小学5・6年生)
- 作文・表現力講座
といった内容のものだけでなく、
- 考える力・プラス講座(小学1~4年生:思考力)
- 考える力・プラス講座(小学5・6年生:公立中高一貫校受検対応)
- 考える力・プラス中学受験講座(小学4~6年生)
といったオプション教材も用意されています。
その中でも、チャレンジの内容よりもレベルアップした発展的な内容ですが、小学1年生から学べるのが「考える力・プラス講座」です。
発展ワークやハイレベルテキストと「考える力・プラス講座」の違い
基本からレベルアップした応用・発展的な教材として、年に4回発行の「国語算数発展ワーク」や「国語算数ハイレベルテキスト」があります。
ただし、こちらは時間ができたときに学習する、チャレンジの会員限定の教材となっています。
一方、考える力・プラス講座は毎月届く教材で、じっくりと取り組む教材となっています。
なお、こちらは進研ゼミの小学講座の会員でなくても受講できる講座で、最近よく聞くことが多い「考える力」「表現する力」などといった部分を総合的にグッと引き上げるとのことです。
考える力・プラス講座をおすすめする理由
考える力・プラス講座と対象学年
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | |
考える力・プラス講座 (公立中学一貫校受検講座) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
考える力・プラス講座 【中学受験講座】 |
○ | ○ | ○ |
「考える力プラス講座」は、小学1年生~6年生を対象にした学習教材となっています。
なお、「考える力プラス講座」としては1つのコースですが、
・小学1~4年生では中学受験を見据えた考える力を伸ばすことを目的にした内容
・小学5・6年生では公立中高一貫校の受検(適性検査や作文)合格を目指す内容
といった内容です。
【備考】
また、私立向けの中学受験には「考える力・プラス講座 中学受験講座」があり、小学4年生からスタート。目標に合わせて受講できるようになっています。
公立中高一貫校の受検対策にも使える「考える力・プラス講座」。その適性検査・作文といった受検内容そのものが、資料を読み解いたり、勉強した知識を組み合わせたりと、「自分なりの考えをまとめる」もの。
つまり、ここで求められている力こそが、新しい学習指導要領が目指す「総合的な力」なのです。
教材の比較
発展ワーク ハイレベルテキスト |
考える力・プラス講座 | 考える力・プラス講座【中学受験講座】 | |
対象 | 小学1~4年生 小学5~6年生 |
小学1~6年生 | 小学4~6年生 |
教材 | 年4回 | 毎月 | 毎月 |
料金(※) | 817円~ | 2,403円~ | 6,946円~ |
レベル | 教科書の発展・応用 | 中高一貫校対策も | 私立中学受験向け |
対応教科 | 全学年 ・国語・算数のみ |
小学1・2年生 →国語・算数 小学3~4年生 →国語・算数・理科・社会+総合問題 小学5~6年生 →適正テスト+作文 |
国語・算数・理科・社会 |
受講条件 | 会員のみ | 会員以外でもOK | 会員以外でもOK |
※一括払いの1カ月当たり、もしくは1冊あたりの受講料としています。
ちなみに、教材の難易度としては、
チャレンジ < 国語算数発展ワーク < 考える力・プラス講座 < 中学受験講座
といった形になっています。
なお、「受験・受検」といった部分にフォーカスすると、公立中高一貫校と私立中学受験では、試験方法や試験範囲といった部分にそれぞれの違いがあります。
参考:公立中高一貫校の受検内容
公立中高一貫校の受検は、学校で習った範囲で出題されますが、作文と適性検査と呼ばれる問題で合否判定をします。なお、適性検査では、国語・算数などの各教科がそれぞれ独立して出題されるのではなく、複合問題のなかで自分の考えを記述するもの。
教科書の内容を超えて出題されることの多い私立中学の試験とは、試験内容が異なっています。
考える力・プラス講座を受講した理由・効果・感想
さっそく「考える力・プラス講座」を選んだ理由、実際に体験して感じたことを紹介していきますが、その前に我が家の学習状況を簡単にまとめます。
- 小学4年生(受講スタート時)
- 学校の勉強はチャレンジタッチを利用
- 平日は週に2日ほど習いものあり
- 中学受験は現在のところ予定なし(興味なし)
- 作文が苦手
また、小学3年生まではチャレンジ(テキストベースのオリジナル教材)を利用し、小学4年生からチャレンジタッチに切り替えて勉強しています。
教材が不足したときには無料のプリント教材を利用することもありますが、基本的にはずっと進研ゼミの教材をメインに利用しています。
考える力・プラス講座を受講したキッカケ
小学4年生に進級する際に、「チャレンジ」から「チャレンジタッチ」へ切り替えました。メインレッスンだけでなく、アプリなどを利用することで、以前よりも効率的に勉強できるようになりました。
その結果、毎日の勉強時間にすこしだけ余裕ができるようなり、何かプラスしたいなと思ったのが始まりです。
小学4年生の夏休みから「考える力・プラス講座」をプラスし
・習いものがない日は、1人でもできる範囲で「考える力・プラス講座」を!
・時間のかかるところは週末にじっくり「考える力・プラス講座」に取り組む!
というように、1週間を通して教材を活用しています。
ただし、はじめからすんなりとできたわけではありません。次に、その教材選びの過程や教材を選んだ理由を解説します。
中学受験向けの市販の問題集を選ばなかった1つの理由と「考える力・プラス講座」を選んだ4つの理由
はじめは、応用的な問題であれば「中学受験向けの問題集」を利用すればいいかなと考えていました。
結果的に中学受験用の問題集を選ばなかったのは、「良問」「王道」とよばれる問題集は、どれも小学3年生、もしくは小学4年生までのものが多かったこと。
また、書店で教材を手にしたところ、ページには問題がぎっしりと並んだものばかりという状態でした。
わが子の性格から考えても、イラストがほぼない問題だらけの問題集を自ら進んで取り組むのは難しいだろうなと感じ、それなら中学受験用の問題にこだわる必要もないのかなと思ったのです。
あれこれ探しつつ最終的に我が家が選んだのは「考える力・プラス講座」です。
きっかけは、チャレンジのお知らせの中に入っていたパンフレットでした。
その決め手になった4つのポイントを紹介します。
- 問題だけがずらっと並ぶ問題集ではなかったこと
- ヒントや穴埋めを使ったプロセス重視の教材だったこと
- 考え方と演習がセットになっていること
- それぞれの学年に応じた、知識と応用力を育てる問題だったこと
▲こういった付録を使った単元も「考える力」の1つ。
もちろん「考える力・プラス講座」は公立中高一貫校の受検対策として利用できますが、そこで学ぶ「考える力」「表現する力」といった部分は、小学校だけでなく、中学・高校・大学、そして社会人としても圧倒的に必要なことです。
そういったこともあり、「考える力・プラス講座」を受講することに決めました。
特に、小学1~4年生で学習する「考える力・プラス講座」の内容は、単に難しい問題を解いて正解するものではありません。
教科書以上の問題をじっくり取り組むための教材です。
つまり、ものの見方・着眼点・課題をクリアする力、そして実践というように、それぞれの学年で考えるプロセスを身に着けるために重点的に扱ったものです。
単なる問題集とは違い、進研ゼミの「考える力・プラス講座」なら、低学年からでも、自宅で取り組むことができます。
そうした理由からも、受験というキーワードに関係なくおすすめだと思うのです。
ただ、チャレンジと同じくらいの学習量がプラスされるため、両方の教材をやり切れるのか?教材がどんどんたまってしまうのではないのか?という心配や不安がある中でのスタートしていくことになりました。
おもしろい?難しい?考える力・プラス講座の子どもの感想とは?
ちなみに、小学4年生のわが子に聞いた「考える力・プラス講座」の感想を聞いてみるとこんな感じで、★の数が多いほど難しい!という意味になります。
【難しさ・ボリューム】
国語★★★☆☆
理科★★★☆☆
社会★★★☆☆
【感想】
- 初めて解く問題が多い!
- 算数以外はそんなに難しくない!
- 問題量が多いから勉強時間は長くなる。けど楽しい問題も多いかな。
- 実験キットが楽しみ!
- 結果を予想したりまとめたりするのがうまくできるようになった!
- 赤ペン先生の問題は、テキストほど難しくない!
- 算数は毎回じゃないけど難しくて解けないこともある!
といった感じです。
特に、算数の問題は、学校の勉強とは違ってパッと計算式や答えが思い浮かぶようなものではありません。
初めてみるタイプの問題も多かったようで、難しく感じてしまったようです。
そのほかの教材は、一人でも問題なく取り組めていますよ。
チャレンジタッチの内容よりも1回分の学習ボリュームはありますが、教材そのものに面白さを感じているようです。
親が感じる考える力・プラス講座の効果と変化
考える力・プラス講座の特徴の1つ「自分で考えるプロセス」は、とても大切にしている部分ですが、教材を使うことでどんな効果や変化があるのか、気になるところだと思います。我が家の場合でいえば、「考える力・プラス講座」を始めてすぐの頃は、ちょっと考えただけで、「わからないから教えて!」と呼ばれていましたよ。
もちろん、今でも「ヒントは?」と呼ばれることもありますが、以前よりも自分でじっくりと考える、問題に取り組むことができるように。
それは、ヒントを出す数が少なくなったことでも感じ取れます。
最初のころは回答に近いところまでヒントを出さないとなかなか答えがでないこともありましたが、今では多くても1つか2つ。
そのあとは一人で進められるようになりました。
積み重ねによる経験もプラスされたこともありますが、大きな成長を感じます。
ほかの教科の問題でも変化がありました。最初の頃は、正解・不正解といったことを考えすぎて、記入する前にあっているかどうか確認することが多かったです。
でも、答えが1つじゃない問題でも、まずは自分なりに考えて、記入できるようになってきています。
作文も、情報を整理しながら文章を組み立てるという部分は一人でもできるようになるなど、成長を感じます。
全体的には、始めたのが小学4年生ということもあり、ヒントは出すことはあってもずっと親がそばで教えることはなく、始めたころから限定的な関わりのみで済んでいる、というのが我が家の現状です。
ただ、低学年であれば、自分1人で解くのはかなり難しいと思いますので、しばらくの間は親子で一緒に取り組むと考えていたほうが間違いないと思います。
実際に使ってみた|考える力・プラス講座は受験向き?難しいの?
次に、受講する前に感じた疑問や心配したことをベースに、使ってみてどうだったのか教材の内容や難易度や、実際どう取り組んでいるかといった具体的な内容を紹介します。
考える力・プラス講座|学習時間はどれくらい?
考える力・プラス講座の1回の勉強時間(目安)は30分ほど。
チャレンジの場合は、1日当たり15分ほどなので、チャレンジなら2回分くらいの学習時間になっています。
ただし、実際にはそれよりも短い時間で終わることのほうが多いです。
考える力・プラス講座|教材のレベルとボリュームは?
考える力・プラス講座は、公立中高一貫校の受検向けの教材ともといわれていますが、そういった具体的な受験に関する教材は小学6年生が対象の講座。
それまでは期間は、毎月の課題を通して、総合的な力の育成と実践といったように、必要な力をバランスよく身に着けていくカリキュラムになっています。
小学4年生の2月号の算数を例にその教材のボリュームを紹介すると
- 勉強の目安(目標時間)は30分
- 算数は1回あたり4ページで4回分あり(全体の学習量は全体で12回分)
- 学校ではすでに習った小数・分数に関した発展・応用問題
といった内容です。
特に、2月号では穴あき問題や数のきまりなどを見つける演習が多く、それらの問題を通して数への理解を深めていく内容でした。
なお、算数のなかでも単元ごとに問題の出題や演習の量は違いますが、どの問題にも共通していることは、
- ヒントをもとにした考え方の理解を深めるステップ問題
- それを自分なりに応用しながら解いていく演習問題
- 文章
といった構成で、自分なりに答えを出すまでのプロセスを理解しながら、演習問題を繰り返すようになっています。
考える力・プラス講座|親が教えられる?負担は大きいの?
先述しましたが、考える力・プラス講座を子ども1人で全てできるかといわれたら、ある程度の学年まで親も一緒にやることになると思います。
とはいえ、学年があがるほどその関わりはどんどん減っていくとは思いますし、高学年であれば、ひとりで解説を読んで丸付けをしながら、解説も理解して取り組めるようになると思います。
ただし、低学年ほど親のかかわりあい、サポートは必須です。
もちろん通常の学習でも、ある程度は補助や見守りが必要な時期ですので、まずは何を聞かれているのか、問題分をしっかりと理解するところからサポートしていきましょう。
また、親がサポートする・関わるということになると、ちゃんと教えられるかどうか自信がない!と思う方も少なくありません。
私自身も、ヒントや説明するときは手元に「答えと考え方の本」という冊子を置いていますよ。
具体的には、冊子の「丸付けチェックポイント」や「考え方」の部分を参考に。
とても丁寧にかかれているので、ぜひ手元において丸付けからヒント・解説までフル活用しましょう。
考える力・プラス講座|勉強の仕方やスケジュール感はどんな感じ?
進研ゼミでおすすめしている使い方の一例としては、どちらの教材も半月ほど完了できることから、
・後半は考える力・プラス講座で勉強
という形で、1カ月の学習のスケジュールが提案されています。
ちなみに、我が家で「考える力・プラス講座」をやり始めてすぐのころは、
・週末に考える力・プラス講座
といった感じで進めていました。
しかし、週末だけなので、教材をやり切る前に翌月の教材が届くこともあり、考える力・プラス講座の教材がたまりがちでした。
ただ、少したってからはやり方は少し工夫し、1人でもできる単元を平日に積極的に取り組むように。
そして、週末には時間のかかりそうな難しそうなところや、実験モノに取り組むように変わりましたよ。
自分のスケジュールに合わせてコントロールできるのも、続けるために必要な部分ですよね。
だから、このリズムになってから、赤ペン先生(添削問題)も締め切り前に提出できるようになったし、教材がたまることもほとんどありません。
現在では、こうした学習計画もうまくいくようになりましたが、最初は子どもにとっては少し負担かなと感じることもありましたし、教材がたまっているのをみると「やめようかな」と考えたこともありました。
やめるのは簡単ですが、本人が勉強の仕方を変えたことで、いいリズムで1カ月の教材をやりきれるように変わっていきました。
もちろん、我が家のやり方も1つの例です。
始めたばかりや低学年で付き添う時間が多いケースなら、進研ゼミの提案しているスケジュールのほうが、保護者の方も全体の内容が把握しやすいので、取り組みやすいかもしれませんね。
取り組み方としては、各家庭の事情にあわせて取り組みやすい方法でよいと思います。
考える力・プラス講座の学習内容とメリット・デメリット
ここでは、より具体的な受検対策をおこなう小学5・6年生と、それ以外の学年にわけ、学習内容と、メリット・デメリットについて紹介します。
教材内容
対象学年 | 小学1年~4年生 | 小学5・6年生 |
教材 | ・テキスト ・映像授業 ・赤ペン先生の問題 ・体験クラフトもしくはサイエンス教材 (学年により回数はことなります) ・到達度診断ブック(年に3回) |
・テキスト ・映像授業 ・演習ワーク ・赤ペン先生の問題 |
学習量 | 1回30分×12回 | 5年生:1回30分×12回 6年生:1回30分×14回 |
対象教科 | ・国語・算数・社会・理科の4教科 ・総合(小学4年生) |
・国語・算数・社会・理科の4教科 ・適性検査 ・作文 |
カリキュラム | オリジナル(※) | オリジナル(※) |
赤ペン先生の問題 (添削テスト) |
毎月1枚 小4の場合なら、 ・総合問題で3回(8・12・3月号) ・国語・算数の添削テスト9回 計12回分実施 |
毎月1枚 ・偶数月→作文 ・奇数月→適正検査 |
映像 | あり 小学4年生の場合で月2本ほど。 |
あり |
その他 | ・進路ナビ →保護者向け冊子:年に4回・特集テーマの読み物 →毎月のメインテキストに含まれます |
・進路ナビ →保護者向け冊子:年に4回・中学受検向け冊子 |
※とくに教科書の授業の進捗にあわせたカリキュラムではありません。
長期休暇に合わせて、実験キットやまとめ問題などもあります。
なお、映像授業があるのは小学4年生からです。
過去に適性検査に出題された問題を題材に、総合や算数の解説が受けられます。
パソコンなら「チャレンジウェブ」から、チャレンジタッチの方なら「スペシャル内のオプション講座」から閲覧ができますよ。
なお、チャレンジ・チャレンジタッチと同じように赤ペン先生の問題がありますが、考える力・プラス講座の場合は「なぜその答えになったのか」という目線での指導がおこなわれ、専門の先生が一つひとつチェックしているとのことです。
また簡単にメリット・デメリットについて紹介します。
メリット
- 学年にあった応用問題でスキルアップ
- 進研ゼミ会員でなくても受講可能
- 考えるプロセスを重視したステップ方式で学習
- 映像学習がありヒントもわかりやすく!
デメリット
- ボリュームがあるので取り組み方を工夫する必要がある
- それなりに親のサポートが必要
- チャレンジタッチとの連携が不十分
ここまで、考える力・プラス講座についていろいろと紹介してきましたが、デメリットの部分について補足します。
出典:進研ゼミ(https://www.benesse.co.jp/)
考える力・プラス講座にも、進研ゼミならでは赤ペン先生の添削問題があります。
郵送する方法もありますが、アプリ内で撮影し提出もできます。
アプリで提出すると3日ほどでテストは返却されるのですが、返却先はチャレンジWEB(PCサイト)のみ。
チャレンジタッチで返却された答案を見直すことができません。
なお、チャレンジタッチの赤ペン先生の問題は、同じようにアプリで提出ができて、チャレンジタッチへ返却されるため、子どもも返却されれば自ら見直すことができています。
一方、考える力プラス講座は、返却はチャレンジWEB(PCサイト)となっています。
これは、進研ゼミ会員以外の受講できるためかもしれませんが、やはりチャレンジタッチを受講者なら、チャレンジタッチに返却されたほうが、子供も自分で確認しやすいのではと思うのです。
細かいことかもしれませんが、使い勝手という部分でみると連携が不足しているのでは?と感じたため、ここではデメリットとして評価しました。
考える力・プラス講座の受講費・支払い方法
以下は、各学年の受講費です。なお、「考える力・プラス講座」は1カ月だけの受講はできません。
考える力・プラス講座の受講費
どの学年も「6カ月一括払い」と「毎月払い」の受講費の支払い額は差がありません。
12カ月一括払い | 6カ月一括払い | 毎月払い | |
小学1・2年生 | 28,836円 2,403円 |
15,180円 2,530円 |
2,530円 |
小学3年生 | 33,444円 2,787円 |
17,598円 2, 933円 |
2,933円 |
小学4年生 | 44,004円 3,667円 |
23,154円 3, 859円 |
3,859円 |
小学5年生 | 47,976円 3,998円 |
25,248円 4, 208円 |
4,208円 |
小学6年生(※) | 42,680円 4,268円 |
26,958円 4,493円 |
4,493円 |
※小学6年生の受講期間は4月~1月の10カ月間となります。
なお、一括払いの支払額は上段に、下段には月あたりの受講費を示します。
【2019年度】考える力・プラス講座の支払い方法
支払い方法は、進研ゼミの会員かどうかで選べる方法が異なります。
▽進研ゼミ会員・非会員の場合の支払い方法の対応▽
進研ゼミ会員 (チャレンジ受講者) |
進研ゼミ 非会員 |
|
クレジット払い | 〇 | 〇 |
振込 | 〇 | 〇 |
口座引落 | 〇 | × |
チャレンジの会員でない場合は、口座引落ができません。
▽支払い方法と手数料▽()は手数料です。
・クレジット払い(0円)
・振込
→郵便(5万円未満→120円、5万以上→330円)
→コンビニエンスストア(31,500円未満→95円、31,500円以上→295円)
・口座引落
→郵便(54円)
→銀行(65円)
となっていますので、参考にしてみてください。
まとめ|考える力・プラス講座が向いている子とは?
これまでの内容をまとめると、
「考える力・プラス講座」がおすすめな人は
- チャレンジだけでなく他の通信教材や塾などの+αの教材として!
- 進研ゼミの会員でなくても受講可能!
- 考える過程をじっくりと取り組みたい方!
- 受験に必要な力、そして大学入試や社会人でも必要な応用力を伸ばしていきたい方
といった方です。
進研ゼミなら、小学1年生からでも受講でき、コツコツと積み上げることもできますよ。
とはいえ、受講費も学習量もアップしますし、なによりも保護者のフォローは必要となるケースも多く、保護者自身の覚悟・根気も必要になってきます。
考える力・プラス講座のボリュームがネックになるという方や、もうすこし手軽に始めたいと思う方は、進研ゼミの会員限定ですが「国語算数発展ワーク」から始めるのもいいのではないでしょうか。
というのも、応用的な問題の多い「考える力・プラス講座」では、学校の勉強、つまり基本的なことをしっかり理解できていることがベースとなっています。
「考える力・プラス講座」は一段レベルアップするための教材として、総合的な問題に取り組み、その力を培っていきます。
もし今の学力がちょっと不安を感じるのなら、まずは目の前のこと、基本部分に集中して取り組むことがお子さんの成長への近道になるはずです。